第50回日本神経心理学会学術集会

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会長挨拶

第50回日本神経心理学会学術集会
会長 川勝  忍
(福島県立医科大学 会津医療センター 精神医学講座 教授)

 この度、第50回日本神経心理学会学術集会を令和8(2026)年9月3日(木)-4日(金)に福島県会津若松市の會津風雅堂および会津若松市文化センターにおいて開催させていただきます。
 私自身は、認知症や精神疾患の画像診断の研究をするなかで対応する脳機能を評価する方法として神経心理学を勉強するようになりました。そしてさらに神経病理学的所見と合わせて考察することにより、神経心理学は神経病理を予測できるという立場で認知症の臨床研究を行ってきました。特に、現理事長の鈴木匡子先生が山形大学医学部にいらした約10年間は、認知症症例検討会で毎月1例ずつの症状の動画と病理を呈示しながら議論できたことは素晴らしい経験でした。
 さて、第50回の記念すべき大会の開催にあたり、テーマを「新しい時代の神経心理学を目指して」としました。副会長を福島県立医科大学医学部脳神経外科学教授の藤井正純先生にお願いしましたが、藤井教授は、2025年の第23回日本Awake Surgery学会の会長を務められ神経心理学の重要性を強調されました。また、近年のアルツハイマー病のアミロイド抗体療法の際の認知機能評価や鑑別診断には神経心理学的評価は不可欠です。さらには、神経心理学と人工知能AIとの交流も興味が持たれる分野です。このように、神経心理学は脳科学の主要な医学分野の一つとして、新時代においても果たすべき役割が大きい学問であると考えます。
 福島県での開催は、第44回の総合南東北病院の佐藤睦子先生の郡山市開催以来となりますが、そのときはCOVID-19流行のまっただ中の大変な時期でしたが、今回は安心しておいでいただけると思います。会津若松市での全国規模の学会は初めてのこととなりますが、この機会に会津地方の豊かな自然や温泉を楽しみながらともに勉強できれば幸いです。

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